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グッドデザイン・プレゼンテーション2006スペシャルレポー

この記事は2007年以前に書かれた記事となります。

企業の枠を超えたグランドデザインへの取り組みを

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「DESIGN SQUARE」の
コーナー・デザイン

「DESIGN SQUARE」の個性的な企画や「2006年度グッドデザイン賞」受賞記者発表会の様子を紹介。さらに、オフィス家具関連の今年の動向と、今後のマーケット潮流を探る。


1.ユニークな企画展示が目を引く「DESIGN SQUARE」

「グッドデザイン・プレゼンテーション2006」の特別企画「DESIGN SQUARE」には、「エコGOODデザイン・スクエア」の他にも4つのユニークなブースが展示された。

1-1.キッズデザイン・スクエア

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「キッズデザイン・スクエア」に
展示されたユーモラスな作品たち

キッズデザイン協議会が主催するブースで、次代を担う子供たちが安全に、安心して、のびのびと創造的に暮らせる環境をつくるために、「キッズデザイン」というコンセプトを打ち出している。子供たちの視線で開発された、見ているだけで楽しくなるカラフルな製品。2007年度からは「キッズデザイン賞」の新設が予定されているという。

1-2.24HRS

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極められたスポーツ用品が
厳選された「24HRS」

「1日24時間をスタイリッシュなスポーツ関連プロダクツで構成し、まるでブティックのようなモダンな空間。雑誌『スポーツライン』を発行している株式会社スティル・トウキョウの梅原正樹さんに主催コンセプトを伺った。
「私たちは『スポーツライフスタイル』というコンセプトを、雑誌にもこの空間にも打ち出しています。自分らしく、人間らしく、スポーティに、ヘルシーに暮らしていく、ということ。より快適に豊かに暮らすために、よけいなものを削ってシンプルにしていく。そんな自然なスタイルに共感する人が増えているようです」

1-3.JAPAN Old&New

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「JAPAN Old&New」へのブース入口

日本の伝統技術・伝統工芸が、現代にマッチするカタチに活かされた作品群。陶芸、漆器、家具、家電、ファッション…。どれもこれも世界に誇る高い技術だ。課題は、地方の地場産業がグローバルな価格競争に巻き込まれていて、競争力を弱めているという現実。その突破口をデザインに求めて、成功した品々が展示されている。さすがにどれも堂に入っている。日本の製造業が再生する手がかりがこの辺にもありそうだ。

1-4.Japan's Greatest Cars 2006

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「Japan’s Greatest Cars 2006」に並んだ名車の数々

60年代、70年代の日本の名車50台余りが一堂に並んだ。各メーカー所蔵の優良コンディション車は、まさに圧巻。昭和の香りとメモリーと相まって、一台一台が美しく輝いていた。TOYOTA 2000GT、MAZDAコスモスポーツ、HONDA S600クーペ……日本の高度成長期をさっそうと駆け抜けた名車たち。創業80年以上の歴史をもつモーターマガジン社ならではの企画に酔いしれた。

2.世界のデザイン界を牽引するまでに成長した日本

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記者発表会での久禮彦治理事長(日本産業デザイン
振興会)と喜多俊之審査委員長

10月2日には「2006年度グッドデザイン賞」受賞記者発表会が表参道のJNAホールで開催された。喜多俊之審査委員長の講評は、50周年記念にふさわしい自信に満ちていた。
「レベルの高い国際級の作品が受賞しました。特に今年は海外からのレベルの高い参加が大変多かった。デザインは知恵の資源、国の資源ということで、欧米、アジア各国が国家事業としてデザインを取り上げている。生活者側からは心豊かな暮らしのための要素であり、生産者側からは販売の切実なところにデザインが中核として存在するようになった。(中略)半世紀が過ぎて、いまや日本は世界のデザインの頂上にあるのではないか。それは今年4月にミラノでグッドデザイン展を開いたときに、世界のメディア、そしてデザイナー、建築家、関係者から高い評価を受けたことにも表れていました」

会場内にはグッドデザイン賞「ベスト15」の各製品が展示されていた。いくつかをピックアップしてみると……
・「電動カート モンパルML200」(本田技研工業株式会社)
・「充電式ニッケル水素電池 単3・単4形対応充電器NC-TG1」(三洋電機株式会社)
・「デジタル・カムコーダーSC-X210L」(サムスン電子株式会社)
・「顕微鏡 ニコンネイチャースコープファーブルフォト」(株式会社ニコン+株式会社ニコンビジョン)
・「携帯型 リニアPCMレコーダーPCM-D1」(ソニー株式会社)
詳しい審査評は「グッドデザイン賞」を参照まで。

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グッドデザイン大賞を受賞した
三菱の軽自動車「i(アイ)」

そして、10月25日、本年度のベスト15の中から、ご存じのようにグッドデザイン大賞は軽自動車 i(アイ)が受賞した。三菱自動車の復活を強烈に印象づける結果となった。

3.変動する仕事環境を先取りしたソフト提案を

今年のオフィス家具関連の講評を、その部門の審査長である東京造形大学デザイン学科の益田文和教授に、代表を務めている株式会社オープンハウスのオフィスでお聞きした(正式な審査ジャンルは「文具、オフィス雑貨・家具、オフィス/店舗機器・設備」)。

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今年のオフィス家具関連を講評する益田文和教授

「残念ながら、これだというものがなかったですね。ベスト15にも何も入っていない。この業界は活況を呈しているとは言い難いのが現状だと感じました。小さな改良・改善・発明はあるんですよ。そういう意味では成熟商品。いまさらボールペンが全く違うものになるようなイノベーションは起きにくい。随所にユニバーサルデザイン的な配慮やエコデザインな配慮はあるけど、良いも悪いもデザインがロングライフ化してきているといえます」

長年この業界に深く関わられているだけに、手厳しい。確かに各社の製品が横並びの感があった。

「オフィスに限って言うと、これからのオフィスのあるべき姿が明確になっていないといえます。かつて“ニューオフィス”といってた時代は、良いにしろ悪いにしろあるモデルを提起し続けたと思います。それはSOHOであったり、リゾートオフィスであったり。オフィスの未来形が次々に提案されていた時代があった。今は目立ったものがあまりないですね。オフィスや仕事の形態が将来どうなっていくのか、そのグランドデザインが、ビジョンが見えてこない」

快適な空間提案はあるけど、それはオフィスそのものの提案ではなく、デザインの熟成度の話であり、枝葉末節。仕事の仕方のソフトがないと、器とか什器類はそれに付随するものだから、提案にまで至らないという。

「オフィス家具とOA機器が一体化して融合していく時期があった。ケーブル周りや情報端末、情報システムと家具の関係があったが、いまはもうワイヤレスになってきて、しかもユビキタス化していくと、あまり重要ではなくなっていく。これまで太いケーブルシステムをもっていた家具も陳腐化してくる。要は次なるスタンダードを見つけられていない現状があるわけです」

たとえば、朝は自宅でメールして、その日のスケジュールを決め、それを本社の情報センターに伝えて、必要な人と会う。調査報告はカフェでもバーでもいい。そうすると、オフィスには大きなサーバーがあるだけで、街中がオフィスになるわけだ。

「オフィス家具メーカーと言っているうちはダメでしょう。ワークスタイルをサポートするシステムやサービスをどう的確に提供していくのか。そういうソフトにシフトしないと、いままでのオフィス家具という領域はなくなっていくでしょう」

ビルの空間に家具を詰めて、OAシステムがある、という図式の終焉か。それを物理的に提供することが事業領域と既成概念で考えると、すべてがネガティブなってくる。

「いままでとは全然違うカタチで世の中の仕事が動き出すとすれば、それに関わって役割を見つけて、どう提案していくか。すごく面白い時期でもある。そこにオフィス家具メーカーがどの程度関わっていくかが、大変重要なのです。コンフォ−タブルな空間、癒しの空間とか、曖昧で感覚的な領域にデザインが入っていく傾向には疑問を感じます」

どうやらオフィスはビルの中にとどまらず、ワークステーション全体の環境を具体的に提供する、フレームレスな創造性が求められているようだ。となると、異業種企業との提携開発の機会も増えてきそうだ。

さらに、エコやサステナブルへのアドバイスも益田教授に伺った。

「オフィス家具業界全体としての環境効率を上げることが必要ですね。情報公開や部品の共有化、規格の共通化などを業界ぐるみで、企業の枠を超えて取り組んでほしい。それから、メンテナンスして再利用する、カスタマイズする、そういうニーズに対応すると結果的にビジネスに返ってくるので、そのシステムづくりも推進した方が賢明ですね。
サステナビリティでいうと、仕事のやり方そのものに関わってくる。高齢者の再雇用、人口の構成、家族構成、ワークスタイルが変わってくる。社会の人を中心とした仕組みそのものが変わる。そこで仕事に対する意味合いも変わる。
その部分は未知の事業領域とはいえ、想定内のことなので、プログラムに組み込んで、それをネガティブに捉えるのではなくポジティブに捉えて、事業に取り組むことも大切だと思います。」

かなり辛口の内容が続いたが、どれも次代の社会潮流を見据えたメッセージに感じられた。業界にとっては耳の痛い話だが、いち早く柔軟に対応するほどに、次々と新しいステージが開かれていくことだろう。


 

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